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ビジネスデザイナーでもあり、一児の母でもある高橋舞が、電通に戻ってきた理由 ビジネスデザイナーでもあり、一児の母でもある高橋舞が、電通に戻ってきた理由

ビジネスデザイナーでもあり、一児の母でもある高橋舞が、電通に戻ってきた理由

メンバー

電通ビジネスデザインスクエア(以下、BDS)は、「愛せる未来を、企業とつくる。」をテーマに活動するビジネスクリエーション組織です。ビジネスデザイナー、アートディレクター、人事領域のスペシャリスト、若者文化やギャル文化を深掘りするリサーチャーなど……。多様な、個性的なスペシャリストが集まって「企業の経営にアイデアを注入する」取り組みを実践しています。

そんなBDSで活躍する人材を紹介する本企画。第4回は事業創造2部 においてパートナー企業の課題解決を手がける高橋舞。電通を一度辞めてMBAを取得した経緯や、女性ならではの視点からBDSの魅力について語ります。

情熱ひとつで、米国ビジネススクールの門戸を叩く

――高橋さんは、電通に二度中途入社しているという、異色の経歴の持ち主。電通を一度退社され、アメリカでMBAを取得したそうですが、その経緯をお聞かせください。

高橋:おそらく二回も電通に中途入社をしているのは、私だけだと思います(笑)。電通一度目の入社は2007年。もともと銀行でデリバティブ・トレジャリー等の金融商品取引システムの開発や運用業務に携わっていたこともあり、金融系の商品を扱う専門チームに所属していました。BDSの産みの親である国見さんと出会ったのもその時でした。

そんな中、2010年に夫が海外赴任でアメリカに行くことになったんです。私もついて行くかどうか迷っていた時に、同じチームのメンバーに「このまま日本にいれば部長に昇進できて、そうしたらここから部長席までの距離はたった3mです。でも舞さんは今、何千㎞もの距離を移動できる大きなチャンスがあります。どうして迷う必要があるんですか!」と後押しされました。電通の人間は、本当に面白い発想をするなと思います。ビジネスについて、基礎からしっかり学びたいと考えていた時期でもあったので、これを機にMBAを取得することを決意しました。

――スクールに通うための準備期間はあまりなかったと思いますが、英語はお得意だったのでしょうか。

高橋:いえ、まったくです! 結局、TOEFLなどの英語の試験も基準点に満たないまま、アメリカに行くことになりました。しかも、ビジネススクールの出願期間も過ぎていて。そこで、電通時代に手掛けたプレゼン資料をすべて自分で英訳し、事務局に直接持っていったんです。「駐在でいつまでこっちにいられるかわからないから、話を聞いてくれ!」って。その情熱が認められて、入学することができました(笑)。

――すごいバイタリティですね! ビジネススクールで、印象的な授業はありますか?

高橋:一番印象に残っているのは、「Labo to Market」という授業です。1年間をかけて、チームでビジネスプランをイチから創り上げました。市場分析や顧客分析、財務戦略など、本物のビジネスを立ち上げる時と同じ行程を踏み、最終的には投資家がいる前でピッチまで行います。チームメンバーと試行錯誤を繰り返しながら少しずつ形にしていくのは、心の底から楽しかったです。今振り返れば、この授業は、現在の仕事の「準備体操」のようなものだったんだなと感じますね。

「電通なのに広告をやらない」。その挑戦に胸が高鳴った

――MBAを取得し、アメリカからご帰国された後、電通に戻ってきた経緯をお伺いできますか。

高橋:帰国して2年間は、別の企業でコーポレート戦略立案など経営にかかわる仕事をしていました。その時に、国見さんから「BDSが立ち上がったから、中途採用試験を受けてみない?」とお声がけいただきました。実は、電通退社後も、アメリカから一時帰国するたびに電通の社員とは食事に行ったり、連絡をとっていたんです。私が一度電通を辞める2010年の時に、国見さんからBDSの構想を聞いていたので、「あの構想が、こんなに大きな組織になったんだ!」と驚きましたね。広告会社である電通が、広告をやらないなんてすごい挑戦ですし、他にはできないサービスや価値が生まれるのだろうと、期待に胸が膨らみました。だから、BDSに採用が決まった時はうれしかったですね。私のビジネス現場での経験に期待していただいたんだと思います。

――そんな経緯があったのですね。2017年に電通に再び入社となり、現在はBDSでどのようなお仕事に携わってらっしゃいますか?

高橋:現在は、パートナー企業の新規事業開発を中心に行っています。例えば、BtoBで展開している事業をBtoCにどう変換させるかを一緒に考えたり、商品開発プロセスを見直して新しい手法を探してみたり。あとは、企業の「働き方改革」「組織風土改革」などの組織自体を変えていくお手伝いもしています。

――「働き方改革」「組織風土改革」は最近よく聞くワードですが、取り組む際に心がけていることは何でしょうか?

高橋:「働き方改革」「組織風土改革」と言うと、「みんな仲良くなってよかったね」「雰囲気が明るくなったね」とかどうしても感覚的な評価になりがちです。そういった感覚的な評価を定量的に把握できるように気を付けています。

また、みんなが仲良くなることも職場の雰囲気が明るくなることもとても大事なことですが、経営からすれば、例えば売上がどれだけ上がったか、利益がどれだけ改善されたか、新事業創造ができたか、離職率を改善できたか、といったビジネス課題にどれだけ寄与したかということは無視できないですよね。働き方改革、組織風土改革のビジネスインパクトをどう算出するか、ということにも取り組んでいます。

同時に、「見える化」する際には「どう見せるか」というクリエーティブな部分にもこだわります。BDSの面白いところは、右脳と左脳を組み合わせて新しいビジネスやアイデアを生み出すこと。右脳だけ、左脳だけではなくて両方をバランスよく自分の武器にしていきたいですね。

自由に働ける環境でありながら、責任はしっかり果たす

――主観的な感想だけではなく、客観的な数値と結びつけると、社員の方の実感もより深まりますね。何か、お仕事をするうえで大変だったことはありますか?

高橋:業務とは直接関係ないですが、つい最近までワンオペ育児でした。実は、電通に再就職するタイミングで、夫の海外赴任がまた決まったんです。BDSで働きながら、当時4歳だった息子を育てられるか不安もありましたが、結果的には両立できました。BDSは、社員一人ひとりが最大限能力を発揮できるように、みんながサポートし合っています。会社自体も社員が働きやすい環境への取り組みに積極的。もちろんテレワークも認められています。社内イベントは参加自由、子どもを連れてきてもOKで、息子もよく他の社員の子どもと踊ったり跳ねたりして遊んでいます。

――結婚・出産というライフステージを経ても、働きやすい環境が整っているのですね。

高橋:国見さんがよく言うのが、「自由と責任」という言葉。この考え方は、BDS立ち上げ前からずっと変わらないスタイルで、私自身にも染み付いています。自由に仕事をしつつも、責任をきちんと果たす。みんなが楽しみながら、貪欲に仕事に打ち込んでいるところがBDSの魅力の一つだと思います。

――社内もフリーアドレスですし、本当に自由な働き方ができそうな雰囲気です。それでは、今後の目標についてお伺いできますか。

高橋:「愛せる未来を、企業とつくる。」がBDSの掲げるテーマ。目標は、私自身が「愛せる未来」として、「これだ!」というものをパートナー企業と一緒に生み出すことです。現代は何が幸せとか、何が楽しいかがわからなくなってきているけれど、「それはこういうことじゃない?」と具体的な形で示せたらいいですね。BDSにはそのチャンスがたくさん転がっていますし、自分の心がけ次第でやりたいことにどんどん挑戦できる環境です。これからもぶれずに目標に向かって前進していけたらと考えています。

――最後に、BDSに入社したいと考えている方に向けて、メッセージをお願いいたします。

高橋:ミッションである「経営に、アイデアを。」や、「愛せる未来を、企業とつくる。」「自由と責任」など、BDSにはさまざまなキーワードがあります。もし、それらの言葉に少しでもアンテナが動くのであれば、ぜひ話を聞きにきてください。実現したいことを自由に話していただき、私たちも自分たちの仕事について語るうちに、そこからまた新しいもの生まれてくる気がします。

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Writer
プロデューサー 山原新悟
ディレクター西井 美保子

人事、総務、店舗、オフィスなどの経営全般をアイデアで活性化する未来創造グループに所属し、数々の企業と協働プロジェクト多数。 また、電通総研副主任研究員を兼任し、インサイトラボ「電通若者研究部(電通ワカモン)」「電通ギャルラボ」の立ち上げメンバーとして、主に10~20代の若年層を対象に消費心理・動向分析を研究。 著書に、「パギャル消費~女子の7割が隠し持つ『ギャルマインド』研究~」(日経BP社)、「なぜ君たちは就活になるとみんな同じようなことばかりしゃべりだすのか。」(共著、宣伝会議)。

人事、総務、店舗、オフィスなどの経営全般をアイデアで活性化する未来創造グループに所属し、数々の企業と協働プロジェクト多数。 また、電通総研副主任研究員を兼任し、インサイトラボ「電通若者研究部(電通ワカモン)」「電通ギャルラボ」の立ち上げメンバーとして、主に10~20代の若年層を対象に消費心理・動向分析を研究。 著書に、「パギャル消費~女子の7割が隠し持つ『ギャルマインド』研究~」(日経BP社)、「なぜ君たちは就活になるとみんな同じようなことばかりしゃべりだすのか。」(共著、宣伝会議)。

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